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2015

ー主務の部屋ー

◇最高気温29℃の中、試合用のワンピースを身にまとい、ヘルメットを被る。体育各部44部の中でも比較的過酷なコンディションで高田馬場から早稲田までの道のりを1時間半かけて歩く体育各部新入生パレードが今年も行われた。

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スタート前はそのひときわ恥ずかしい格好をものともしない笑顔で写真撮影に臨むも、パレード後はこの通り。


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この装いで公道を歩くことができるのも最初で最後であると思えばいい思い出だろうと。



◇週末は優勝のかかった野球の早慶戦が行われる。

白球を追いかけていた小学生の私に早稲田を志すきっかけをくれたのは他でもなくこの早慶戦。

10年後は早稲田のユニフォームを着て早慶戦に出ようと意気込んだ少年時代。

どこでボタンをかけ違えたのか、スキー部の部員として応援席で肩を組んで紺碧の空を歌うわけなのだが。


いずれにせよ、「早稲田たるもの」を教えてくれるのはやはり早慶戦。

今年も部員を引き連れて球場へ向かう。


 

 




 

◇先日行われた全体ミーティングにて今年のチームスローガンが発表された。

 

 

「変革 revolution」

 

 

これまでも、チームとして、個人として、やれることをやってきたわけではあるが、インカレ男女アベック優勝には届かなかった。だとしたら何か変えなければいけない。練習(オン)、生活(オフ)の中で些細なことでも変化を意識する。それは奇抜である必要はない。吉と出るか凶と出るかは度外視にして、その姿勢自体が何かのきっかけとなったり、発見を生んだりする可能性を秘めている。

そういった意味を込めて4年生の中で決定されたこのスローガン。

 

 

チームとして勝つことのシナリオは極めてシンプルであるように思える。

プロ野球界の主砲はよく「ホームランはヒットの延長ですからね」と言う。

アベック優勝も選手個々の勝ち取る点数のそれと至って変わりない。

月並みな表現を使ってしまえば、今年のチームは、アベック優勝を「結果として後からついてくるもの」と捉えている。

 






◇ 小さな変化と言えば、今年はポスターのデザインを一新。

初の試みとなった横長のデザイン。

スキーをシンプルにかっこよく魅せるというコンセプトで作成した。



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◇先日、政界の風雲児が引退を表明した。今の早稲田大学スキー部には風雲児と称されるような絶対的エースはいない。裏を返せば誰しもがエースになりうる。今年は部員数が48名と過去最高になり、選手層の厚さが増したことで、インカレ出場をかけた部内での競争の激化が予想される。各々の危機感がモチベーションへと変わり、ボトムアップに繋がればそれは理想形。

 

次回の主務の部屋を掲載する際にどのようなチームになっているのか、非常に楽しみである。





主務

上村 崇


WRITER:上村崇